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「中野サンプラザ」跡地で再開発が進む、複合高層ビル整備でまちのさらなる活性化へ/楽待

2024/01/24 不動産ニュース

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サブカルの聖地として賑わう中野が、変わりつつある

再開発は2029年度に完了予定

 

サブカルの聖地として賑わう中野が、変わりつつある。中野駅周辺の約110ヘクタールの土地が再開発の対象とされ、11の再開発事業が進んでいる。その規模の大きさは「100年に一度」と呼ばれるほどだ。

 

 

とりわけ、注目度が高いのが駅北口エリアだ。

 

 

中野区役所や、警察大学校等の跡地にできた再開発地域「中野四季の都市(まち)」、「中野ブロードウェイ」のほか、街のシンボルであり2023年7月に惜しまれつつ閉館した「中野サンプラザ」跡地がある。

 

 

中野区は2023年11月、北口エリアの一部の都市計画決定を告示した。

 

 

これまで、「中野サンプラザ」跡地を含む約2.3ヘクタールの土地には、オフィスやホテル、大規模なコンサートホールなどが入った高層ビルなどを建設する計画が発表されていた。

 

 

今回、都市計画の決定がされたことにより、その計画内容が正式に決定。本記事では、中野駅北口エリアを含む、周辺の再開発事業について紹介する。

 

 

 

中野駅北口エリアの魅力とは

 

 

中野区は東京23区の西側に位置する。区内の主要駅の1つである中野駅は、JR中央線、総武線、東京メトロ東西線の3路線が利用できる。

 

 

2022年度の1日平均乗降客数は約12万人で、中央本線の駅では、新宿駅、東京駅、立川駅に次いで4位の規模だ。

 

 

また、東京メトロ東西線の始発駅でもあり、1日平均乗降客数は約12万6000人ほど。東西線を利用することにより、飯田橋や大手町、日本橋のほか、千葉県の西船橋へアクセスできる。

 

 

特に活気があるのが駅北口で、224メートルにわたって駅から真っ直ぐに伸びる商店街「中野サンモール」には、平日でも約4万人が訪れるという。

 

 

その先にある「中野ブロードウェイ」も、「サブカルの聖地」として多くの人で賑わっている。

 

 

 

PHOTO:yama1221 / PIXTA

 

 

中野のランドマークであった「中野サンプラザ」には、最高収容人数約2200人のホールのほか、結婚式場、ホテル、テニスコートまでが備えられていた。ホールではこれまで、さまざまな著名人が公演を行っていた。

 

 

しかし、老朽化のため、惜しまれながらも2023年7月に閉館。2024年度には建物の取り壊しが予定されている。

 

 

 

新北口駅前エリアを「新しい中野の顔」に

 

 

中野駅周辺で進んでいる再開発事業数は11に及ぶが、下の図の通り、うち7つが北口エリアの再開発となっている。

 

 

また、駅の南北だけでなく、地上の駅舎や通路でも改修工事が行われるようだ。

 

 

 

出典:中野区「まちづくりパンフレット

 

 

中野駅周辺のまちづくりに関しては、まちの将来像や整備の基本的な考え方などを指針として示した「グランドデザイン Ver.1」が2006年12月に策定された後、さまざまな再開発事業が進められてきた。

 

 

中でも注目なのが、やはり「中野サンプラザ」跡地を含む駅北口エリアがどのように開発されるのかという点だ。

 

 

2011年3月に「区役所・サンプラザ地区再整備の基本的方向」が策定され、再開発対象エリアの現状の課題や将来像などがまとめられた。

 

 

区はその後、中野区役所や「中野サンプラザ」が位置する約5ヘクタールの土地について、2018年には「中野四丁目新北口地区まちづくり方針」を、2020年には「中野駅新北口駅前エリアの再整備事業計画」を発表した。

 

 

同事業計画では、中野駅新北口駅前エリアを「新しい中野の顔となる都市型複合交通ターミナル」と位置づけ、以下の3つのコンセプトを定めている。

 

 

(1)中野サンプラザのDNAを継承した、新たなシンボル拠点をつくる
これまで、サンプラザホールで行われてきた音楽公演やイベントによって、「中野サンプラザ」は文化醸成などに寄与し、ブランドを確立してきた。

 

そのDNAを継承するような、多様な人・文化・産業・情報を集積し、魅力的なコンテンツを世界に発信する、中野のシンボルとなる新たな文化・芸術等発信拠点の形成を目指す。

 

 

(2)中野駅周辺の回遊性を高め、にぎわいと交流に満ちたまちをつくる
中野駅周辺の回遊性を高め、にぎわいと交流に満ちたまち、居心地が良く、歩きたくなるまちの形成を目指す。

 

 

(3)未来に続く中野の活力・文化・暮らしをつくる
地域経済の活性化につながる多様な都市機能の集積、防災性に優れた空間創出、まちの価値を高めるエリアマネジメントの取組みを行う。

 

中野区全体の活力をけん引するとともに、個性豊かな文化、質の高い暮らし環境を目指す。

 

 

 

最大7000人規模の「多目的ホール」を整備

 

 

2023年11月、中野区は「中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業」について、都市計画決定の告示をした。

 

 

再開発の対象となるのは、「中野駅新北口駅前エリア」(約5ヘクタール)のうち、約2.3ヘクタールの土地。移転が決まった中野区役所と中野サンプラザ跡地が該当する。

 

 

ここに、オフィスや住宅、ホールなどが入った高層ビルが建つ予定だ。野村不動産を代表事業者とし、東日本旅客鉄道や東急不動産など共同事業社5社が参画する。

 

 

 

 

まちづくりにあたっては、長期にわたり地域活力が向上するよう、昼間人口、夜間人口、交流人口のバランスを重視するという。

 

 

具体的には、オフィスが昼間人口を、住宅が夜間人口を、商業・ホテル・ホールやエリアマネジメント施設が交流人口を支える。

 

 

そして「中野サンプラザ」のDNAの継承・発展のため、新たな「文化の聖地」として最大7000人規模の「多目的ホール」の整備を進める計画だ。

 

 

 

 

「中野サンプラザ」では宴会場やレストランなどが人々の交流の場の役割を担ってきたことから、新たに建設される建物でも同様に、ハレの日使いもできる展望レストランや屋外テラスを有する「展望施設」を備える。

 

 

さらに、区民や企業などの交流・会合の場として利用できる「バンケット・コンベンションセンター」が導入される。子育て世代が安心・安全に利用できる「子どもの屋内遊び場」も整備する。

 

 

また、中野駅と行き来がしやすいよう歩行者デッキや、地上と歩行者デッキをつなぐ立体的なアトリウム空間も作るという。

 

 

 

 

建設される建物の延べ床面積は約30万平米、高さは260メートルを超えるものとなる見込みだ。

 

 

そのほか、建物内の施設と広場空間を設けることで、地域の賑わいと交流の場の創出を狙う。災害時の避難場所としての活用も想定している。

 

 

 

再開発は2029年度に完了予定

 

 

北口エリアでは他にも、「中野四季の都市」の南側に位置する囲町地区の「東地区」と「西地区」でも再開発が進んでいる。両地区ともに、住宅・商業施設・オフィスなどが入居するビルの建設を予定している。

 

 

東地区では、隣接する区立「囲町ひろば」と一体的な広場形成を行うほか、ペデストリアンデッキ等の歩行者動線を整備することで、新北口駅前広場から中野四季の都市にかけての回遊性の向上を図る。

 

 

 

出典:中野区「囲町地区まちづくり方針

 

 

西地区は、住宅が密集しており道路が狭く、行き止まりが多いなど、道路基盤が未整備な状況にある。

 

 

再開発事業により、中野駅や中野四季の都市を結ぶ歩行者ネットワークを形成し、賑わいと活力の連続性を図るとともに、防災性の高い市街地の形成を目指す。

 

 

広大な敷地で多岐にわたる中野駅周辺の再開発事業の大半は、2029年度までに完了する見込みだ。

 

 

「サブカルの聖地」として賑わってきた中野駅周辺は、大規模な再開発によってどう生まれ変わるのか。周辺不動産への影響とともに、今後の展開に注目したい。

 

 

 

(朝霧瑛太/楽待新聞編集部)

 

 

 

 

 

 

引用元:【「中野サンプラザ」跡地で再開発が進む、複合高層ビル整備でまちのさらなる活性化へ |楽待不動産投資新聞 (rakumachi.jp)

 

 

 

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